2025年9月27日、名護市の古我知区豊年祭を見学。
道ジュネー、棒方(棒術)、琉球舞踊を楽しめました。

琉球舞踊「松竹梅」@名護市の古我知区豊年祭

古我知の豊年祭は、以前は3日間、仕込み(旧暦8月7日)、正日(旧暦8月8日)、別れ(旧暦8月10日)の日程で行われていました。
現在は、3年毎に仕込みと正日を、本来の日程に近い週末に行っています。

午後5時少し前、古我知公民館に到着。
入り口には、旗頭が立っていました。

旗頭@名護市の古我知区豊年祭

午後5時過ぎ、旗頭をお宮のある丘まで運びます。
旗頭に付いている「ムカデ旗」が可愛いですね。

旗頭@名護市の古我知区豊年祭

旗頭@名護市の古我知区豊年祭

公民館を見渡せる場所に、旗頭を立てます。

旗頭@名護市の古我知区豊年祭

古我知のお宮。
元はヌンドゥンチ(祝女殿内)があった場所です。
1957年にお宮が建設されて、ヌンドゥンチとナハンバリ、アサギが合祀されました。
現在は、旧暦8月8日(本来の豊年祭の正日)のワラビミキ等が行われています。
※ワラビミキ(童新酒)は、沖縄本島北部で広く行われている御願で、子供の健康や村の繁栄を祈ります。

古我知のお宮@名護市の古我知区豊年祭

午後5時半、軽トラック5台に分乗して道ジュネーが出発。
3台目の軽トラックに、便乗させて頂きました。喜

道ジュネー@名護市の古我知区豊年祭

太鼓、銅鑼、棒方の棒を叩いて、地域の人達に豊年祭を知らせます。

道ジュネー@名護市の古我知区豊年祭

地域の人達も、楽しそうですね。
自分も超楽しかったです。笑

道ジュネー@名護市の古我知区豊年祭

午後6時半頃、お宮前に立てた旗頭を、棒方の人達が迎えに行きます。
お宮の丘の斜面に、古我知の”古”の灯りがいい感じです。

旗頭@名護市の古我知区豊年祭

旗頭を先頭に、公民館へ戻ります。

旗頭@名護市の古我知区豊年祭

旗頭を囲んで、気合を入れました。

旗頭@名護市の古我知区豊年祭

公民館前で、棒方のプログラムが始まりました。
まずは、スーマキ棒(総巻棒)。

スーマキ棒@名護市の古我知区豊年祭

スーマキ棒@名護市の古我知区豊年祭

スーマキ棒@名護市の古我知区豊年祭

古我知の棒方で特徴的な「百足巻き」かな?

百足巻き@名護市の古我知区豊年祭

2人1組の相棒が、14組行われました。
古我知の棒は、激しいことで定評があります。

棒方@名護市の古我知区豊年祭

棒方@名護市の古我知区豊年祭

棒方最後の雄叫び。

棒方@名護市の古我知区豊年祭

棒方の集合写真。

棒方の集合写真@名護市の古我知区豊年祭

午後7時、公民館で踊りプログラムが始まりました。
演目1、幕開けの演奏。

幕開け@名護市の古我知区豊年祭

演目2、長者の大主。
大主の祝言(口上)。

長者の大主@名護市の古我知区豊年祭

大主の前で、若衆が踊ります。

長者の大主@名護市の古我知区豊年祭

続いて、二才の踊り。

長者の大主@名護市の古我知区豊年祭

演目3、二才踊「上り口説」。
琉球の役人が薩摩藩に出張する際の道行(首里観音堂~山川港)を歌っています。

琉球舞踊「上り口説」@名護市の古我知区豊年祭

琉球舞踊「上り口説」@名護市の古我知区豊年祭

演目4、雑踊「汀間当」。
首里の役人と田舎娘の恋を歌っています。

琉球舞踊「汀間当」@名護市の古我知区豊年祭

琉球舞踊「汀間当」@名護市の古我知区豊年祭


演目5、女踊「かせかけ」。
かせかけ(綛掛)は、機織りで綛にした糸をかける道具のこと。
上等な織物を恋人に作ってあげたいと思う女性の踊りです。

琉球舞踊「かせかけ」@名護市の古我知区豊年祭

琉球舞踊「かせかけ」@名護市の古我知区豊年祭


演目6、若衆踊「四季口説」。
春夏秋冬の情景を歌っています。
立方は、踊るだけではなく、囃子も入れるので大変ですね。

琉球舞踊「四季口説」@名護市の古我知区豊年祭

琉球舞踊「四季口説」@名護市の古我知区豊年祭

演目7、雑踊「秋の踊り」。
この踊りは、明治から大正にかけて沖縄芝居で作られました。
現在の振り付けは、大正時代に親泊興照や宮城能造らによると云われています。

琉球舞踊「秋の踊り」@名護市の古我知区豊年祭

琉球舞踊「秋の踊り」@名護市の古我知区豊年祭

演目8、「島のブルース」。

島のブルース@名護市の古我知区豊年祭

演目9、雑踊「浜千鳥」。
旅先で遠く離れた恋人や故郷への思いを歌っています。
この踊りは、明治24年頃に玉城盛重によって振り付けられました。

琉球舞踊「浜千鳥」@名護市の古我知区豊年祭

琉球舞踊「浜千鳥」@名護市の古我知区豊年祭

演目10、「遊び庭」。
チビッ子が可愛いですね。

遊び庭@名護市の古我知区豊年祭

演目11、二才踊「下り口説」。
「上り口説」とは逆に、琉球の役人が薩摩藩から琉球へ帰る道中が歌われています。

琉球舞踊「下り口説」@名護市の古我知区豊年祭

琉球舞踊「下り口説」@名護市の古我知区豊年祭


演目12、雑踊「取納奉行」。
村に来た取納奉行に、娘を差し出すまでの騒動の踊りです。

琉球舞踊「取納奉行」@名護市の古我知区豊年祭

琉球舞踊「取納奉行」@名護市の古我知区豊年祭

演目13、創作舞踊「マミドーマ」。
マミドーは、マー(真)ミードー(女)のことで、働き者の女性という意味。
八重山民謡で、鎌、鍬などを持って踊ります。

琉球舞踊「マミドーマ」@名護市の古我知区豊年祭

琉球舞踊「マミドーマ」@名護市の古我知区豊年祭

演目14、雑踊「松竹梅」。
明治の頃に、玉城盛重が歌舞伎にならって振付けました。
松竹梅の個別の踊りの後に、本来はそれぞれの口上を述べます。
最近は省かれることが多いですが、古我知ではしっかり口上を言ってました。

琉球舞踊「松竹梅」@名護市の古我知区豊年祭

@名護市の古我知区豊年祭


演目15、 二才踊「高平良万才」。
万才は、門付け芸能のこと。
組踊「万才敵討」から独立した琉球舞踊です。
兄弟(謝名の子、慶雲)が、万才を装って仇討ちをしようとする踊りです。

琉球舞踊「高平良万才」@名護市の古我知区豊年祭

琉球舞踊「高平良万才」@名護市の古我知区豊年祭


豊年祭の最後は、再び棒方による演舞。
午後10時頃に、豊年祭が終了しました。
午後5時から約5時間、とても見応えがありました。
古我知の地域の皆さんに感謝です。

名護市の古我知区豊年祭 2025の地図
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