昨日から首里城公園で、首里城復興祭が始まりました。
元は首里城祭ですが、正殿の完成までは首里城復興祭と改称するそうです。
10月30日に行われた沖縄県立芸術大学の1、2年生による伝統芸能公演(琉球舞踊)の様子を紹介。
晴天の下での野外舞台、また地謡の生演奏も良かったです。

琉球舞踊「谷茶前」@首里城復興祭

30日の公演は2回(午前11時と午後2時)でしたが、人の少ない午前中に行ってきました。
まずは、座開きの定番「かぎやで風節」。

かぎやで風節@首里城復興祭

続いて、古典舞踊「醜童」。
美女と醜女の打組踊りで、踊りの遣り取りが面白い演目です。
2曲目の「それかん節」では、醜女は髪油や簪を売ろうとしています。
3曲目の「やれこのしい節」で、美女の冷たさとか、醜女の負け惜しみなど。
見た目は面白い踊りですが、教訓とか人生訓が含まれていますね。

琉球舞踊「醜童」@首里城復興祭

琉球舞踊「醜童」@首里城復興祭

琉球舞踊「醜童」@首里城復興祭

琉球舞踊「醜童」@首里城復興祭

琉球舞踊「醜童」@首里城復興祭


次は、雑踊「鳩間節」。
鳩間節は、古謡「鳩間ユンタ」を節歌にしたものと云われています。
※ユンタは、作業歌の一種です。
一方、鳩間節の踊りは、元々は鳩間島の結願祭でのユッタリした踊り「鳩間中岡」でした。
大正の初め頃、沖縄本島で伊良波尹吉によって早弾きの軽快な踊りに変わり、人気の演目になりました。
日本舞踊の「かっぽれ」を取り入れたのが、画期的だったようです。

琉球舞踊「鳩間節」@首里城復興祭

琉球舞踊「鳩間節」@首里城復興祭

琉球舞踊「鳩間節」@首里城復興祭

琉球舞踊「鳩間節」@首里城復興祭

琉球舞踊「鳩間節」@首里城復興祭


最後は、雑踊「谷茶前」。
この演目も雑踊(庶民の踊り)なので、成立したのは比較的新しいです。
明治27年頃に、玉城盛重が創ったと云われています。
漁村の日常を描いた踊りだと知っていれば、谷茶前節の歌詞を知らなくても何となく分かるのが凄い。
テンポも良くて、楽しくなる踊りですね。

琉球舞踊「谷茶前」@首里城復興祭

琉球舞踊「谷茶前」@首里城復興祭

琉球舞踊「谷茶前」@首里城復興祭

琉球舞踊「谷茶前」@首里城復興祭

琉球舞踊「谷茶前」@首里城復興祭


伝統芸能公演は、出演団体は異なりますが11/3にも行われるます。
興味のある人は、是非ご覧になって下さい。

伝統芸能公演(琉球舞踊)@首里城復興祭 2021の地図
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