今日は旧暦1月20日、辻旧廿日正月の神事を見学。
去年の奉納演舞「じゅり馬祭り」を見てから、本来の神事が気になっていました。
各拝所や御嶽を巡って、沖縄各地から貧しさゆえに辻に売られた女性たちの魂を慰める厳かな儀式でした。

辻御嶽(花乃代)の軸@辻旧廿日正月の神事

ポカポカ天気の下、午前10時半頃に辻新思会(以前の村屋)へ。
今年は午前11時から神事が始まると聞いていましたが、辻新思会で最初の御願が始まる所でした。汗

辻新思会@辻旧廿日正月の神事

辻新思会は、関係者や見学の人達で激混み。
人が少なくなった所で、祭壇を撮影。
辻の守り神・ミルク(弥勒)と獅子頭が祀られています。

辻新思会@辻旧廿日正月の神事

午前11時頃、辻新思会を銅鑼を先頭に出発。

辻旧廿日正月の神事

白い打掛けを羽織ったのが、神人・ノロ(祝女)です。

辻旧廿日正月の神事

2番目の御願は、海蔵院(鏡寺、カガンヌウティラ)。
辻の開祖と云われる三人の王女、音樽之前、思鶴之前、真加登金之前のトートーメー(位牌)が祀られています。

海蔵院@辻旧廿日正月の神事

3~5番目の御願は、志良堂御嶽、ノロ(祝女)の井戸、イシカブイ。

志良堂御嶽@辻旧廿日正月の神事

祝女の井戸@辻旧廿日正月の神事

イシカブイ@辻旧廿日正月の神事

6番目の御願は、辻御嶽(花乃代)のジク(軸)。
ここでは、首里への遥拝(お通し)をします。
大きなガジュマルの木に守られているようで、神人も一番好きな拝所だそうです。

辻御嶽(花乃代)の軸@辻旧廿日正月の神事

7番目の御願は、辻御嶽の開祖三王女の祠と辻開祖之墓。

辻御嶽(花乃代)の開祖三王女の祠@辻旧廿日正月の神事

辻御嶽(花乃代)の辻開祖之墓@辻旧廿日正月の神事

最後の御願は、辻御嶽のヒヌカン(火の神)。

辻御嶽(花乃代)の火の神@辻旧廿日正月の神事

御願が終了したのは、正午過ぎ。
お疲れさまでした。

辻御嶽(花乃代)@辻旧廿日正月の神事

以前は最後の御願が終わると、奉納演舞が始まりました。
現在は、神事は旧暦1月20日、奉納演舞は新暦3月後半の日曜日に行っています。
今年の奉納演舞(じゅり馬祭り)は、3月29日(日)なので、興味のある人は是非参加してください。

辻旧廿日正月の神事の地図
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