八重瀬町の志多伯豊年祭 その3(組踊)
今回は、志多伯豊年祭で上演された組踊を紹介。
初日の演目は「忠臣身替の巻(八重瀬)」、2日目は「花売の縁」でした。
セリフ(唱え)は全てウチナー口の琉歌ですが、一般の人が演じているのは凄い。
地謡の人達の生演奏と唄も、素晴らしかったです。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku-800px.jpg)
初日の辺士名親雲上の作「忠臣身替の巻」。
登場人物から「八重瀬」とも呼ばれています。
まずは、敵役の八重瀬按司が登場して、これまでの経緯を紹介。
好色な八重瀬按司は、玉村按司の妻が美人であることから、玉村按司を討ち取ります。
しかし、目的の妻も後を追って死んでしまいました。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku2-800px.jpg)
八重瀬按司は、国吉の子と渡橋名の比屋を呼んで、逃げた玉村の若按司を亡き者にするように命じます。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku3-800px.jpg)
一方、玉村按司の家臣・里川の比屋の嫡子・亀千代は、母と弟に、玉村の若按司の身替りになることを報告。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku4-800px.jpg)
亀千代は、平安名大主と玉村の若按司達に、八重瀬按司を欺くために身替りになることを提案。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku5-800px.jpg)
亀千代は、父親の太刀を形見として、弟に渡すことを依頼します。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku6-800px.jpg)
吉田の子は、亀千代を縛って八重瀬按司に差し出し、敵側に潜入。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku7-800px.jpg)
他方、玉村按司の頭役・波平大主は、平安名大主と吉田の子が裏切ったと勘違い。
激怒して、平安名大主の住む勝連に向かいます。
この場面は、独立して琉球舞踊の二才踊り「八重瀬の万歳」になっています。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku8-800px.jpg)
波平大主は平安名大主に、若按司を差し出したことを問い詰めます。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku9-800px.jpg)
玉村の若按司は、仲間を招集。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku10-800px.jpg)
誤解が解けた波平大主は、八重瀬按司を倒す作戦を伝えます。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku11-800px.jpg)
玉村の若按司達は、騙されて油断した八重瀬按司の元へ。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku12-800px.jpg)
見事、八重瀬按司を討ち取りました。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku13-800px.jpg)
身替りで捕らえられていた亀千代を救出して、大団円。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku14-800px.jpg)
続いて、2日目の高宮城親雲上の作「花売の縁」。
登場人物から「森川の子」とも呼ばれています。
首里士族・森川の子と妻・乙樽は、子供・鶴松をもうけます。
しかし、生活が苦しくなり、どちらかの生活が安定するまで、別々に暮らすことに。
森川の子は沖縄本島北部の山原へ出稼ぎに行き、乙樽は大名家の乳母となりました。
12年後、暮らしの心配が無くなった乙樽と鶴松は、大宜味の津波村へ森川の子を探しに行きます。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku15-800px.jpg)
途中、猿引きに、森川の子について尋ねますが分かりません。
鶴松の要望で、猿回しの芸を見せてもらいます。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku16-800px.jpg)
次に、薪木取から、2-3年前まで兼久に住んでいたことは分かりましたが、今の消息は不明。
商人や芸人などが集まる塩屋田港へ行くことを勧められます。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku17-800px.jpg)
乙樽と鶴松は、花売に偶然出会います。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku18-800px.jpg)
鶴松は、花を買うので笠を取って踊って欲しいと依頼。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku19-800px.jpg)
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku20-800px.jpg)
森川の子が梅の花を渡す際に、お互いに相手が誰かを悟ります。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku21-800px.jpg)
森川の子は、落ちぶれた姿を見られたことから、逃げ出して小屋に閉じ籠ります。
乙樽と鶴松は小屋に押しかけて、説得。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku22-800px.jpg)
ようやく、森川の子が出て来てくれました。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku23-800px.jpg)
無事、親子3人連れ立って首里に帰ります。
めでたし、めでたし。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku24-800px.jpg)
長濱の真砂 よみやつくすとも
(浜の真砂は 読み尽くせても)
かにある嬉しさの 言いちもつくされめ
(この喜びは 言い尽くせるものでは無い)
やあやあ 長旅の疲れ 足もともやみゆら
(やあやあ 長旅の疲れで 足も痛いだろうから)
けふやまづ 我が濱やどりに行ぢ
(今日はひとまず 我が浜屋に泊まり)
明日のあけあけに おしつれてのぼら
(明日の夜明けと共に 連れ立って帰ろう)
たうたう 親子押つれて 踊てもどら
(さあさあ 親子連れ立って 踊って戻ろう)
![八重瀬町の志多伯豊年祭 その3(組踊)の地図](https://maps.googleapis.com/maps/api/staticmap?center=26.15019142,127.70622865&zoom=10&size=400x300&scale=2&format=jpg&maptype=roadmap&markers=color:red%7C26.15019142,127.70622865&key=AIzaSyA9zxzTEA3FfqPZxDLQCrmjQFgVZxqqRpw)
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初日の演目は「忠臣身替の巻(八重瀬)」、2日目は「花売の縁」でした。
セリフ(唱え)は全てウチナー口の琉歌ですが、一般の人が演じているのは凄い。
地謡の人達の生演奏と唄も、素晴らしかったです。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku-800px.jpg)
初日の辺士名親雲上の作「忠臣身替の巻」。
登場人物から「八重瀬」とも呼ばれています。
まずは、敵役の八重瀬按司が登場して、これまでの経緯を紹介。
好色な八重瀬按司は、玉村按司の妻が美人であることから、玉村按司を討ち取ります。
しかし、目的の妻も後を追って死んでしまいました。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku2-800px.jpg)
八重瀬按司は、国吉の子と渡橋名の比屋を呼んで、逃げた玉村の若按司を亡き者にするように命じます。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku3-800px.jpg)
一方、玉村按司の家臣・里川の比屋の嫡子・亀千代は、母と弟に、玉村の若按司の身替りになることを報告。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku4-800px.jpg)
亀千代は、平安名大主と玉村の若按司達に、八重瀬按司を欺くために身替りになることを提案。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku5-800px.jpg)
亀千代は、父親の太刀を形見として、弟に渡すことを依頼します。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku6-800px.jpg)
吉田の子は、亀千代を縛って八重瀬按司に差し出し、敵側に潜入。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku7-800px.jpg)
他方、玉村按司の頭役・波平大主は、平安名大主と吉田の子が裏切ったと勘違い。
激怒して、平安名大主の住む勝連に向かいます。
この場面は、独立して琉球舞踊の二才踊り「八重瀬の万歳」になっています。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku8-800px.jpg)
波平大主は平安名大主に、若按司を差し出したことを問い詰めます。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku9-800px.jpg)
玉村の若按司は、仲間を招集。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku10-800px.jpg)
誤解が解けた波平大主は、八重瀬按司を倒す作戦を伝えます。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku11-800px.jpg)
玉村の若按司達は、騙されて油断した八重瀬按司の元へ。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku12-800px.jpg)
見事、八重瀬按司を討ち取りました。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku13-800px.jpg)
身替りで捕らえられていた亀千代を救出して、大団円。
![忠臣身替の巻@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku14-800px.jpg)
続いて、2日目の高宮城親雲上の作「花売の縁」。
登場人物から「森川の子」とも呼ばれています。
首里士族・森川の子と妻・乙樽は、子供・鶴松をもうけます。
しかし、生活が苦しくなり、どちらかの生活が安定するまで、別々に暮らすことに。
森川の子は沖縄本島北部の山原へ出稼ぎに行き、乙樽は大名家の乳母となりました。
12年後、暮らしの心配が無くなった乙樽と鶴松は、大宜味の津波村へ森川の子を探しに行きます。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku15-800px.jpg)
途中、猿引きに、森川の子について尋ねますが分かりません。
鶴松の要望で、猿回しの芸を見せてもらいます。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku16-800px.jpg)
次に、薪木取から、2-3年前まで兼久に住んでいたことは分かりましたが、今の消息は不明。
商人や芸人などが集まる塩屋田港へ行くことを勧められます。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku17-800px.jpg)
乙樽と鶴松は、花売に偶然出会います。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku18-800px.jpg)
鶴松は、花を買うので笠を取って踊って欲しいと依頼。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku19-800px.jpg)
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku20-800px.jpg)
森川の子が梅の花を渡す際に、お互いに相手が誰かを悟ります。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku21-800px.jpg)
森川の子は、落ちぶれた姿を見られたことから、逃げ出して小屋に閉じ籠ります。
乙樽と鶴松は小屋に押しかけて、説得。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku22-800px.jpg)
ようやく、森川の子が出て来てくれました。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku23-800px.jpg)
無事、親子3人連れ立って首里に帰ります。
めでたし、めでたし。
![花売の縁@八重瀬町の志多伯豊年祭](https://images.okinawan-lyrics.com/2018/20180930-harvest-festival-at-shitahaku24-800px.jpg)
長濱の真砂 よみやつくすとも
(浜の真砂は 読み尽くせても)
かにある嬉しさの 言いちもつくされめ
(この喜びは 言い尽くせるものでは無い)
やあやあ 長旅の疲れ 足もともやみゆら
(やあやあ 長旅の疲れで 足も痛いだろうから)
けふやまづ 我が濱やどりに行ぢ
(今日はひとまず 我が浜屋に泊まり)
明日のあけあけに おしつれてのぼら
(明日の夜明けと共に 連れ立って帰ろう)
たうたう 親子押つれて 踊てもどら
(さあさあ 親子連れ立って 踊って戻ろう)
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