八重瀬町の志多伯豊年祭 その3(組踊)
今回は、志多伯豊年祭で上演された組踊を紹介。
初日の演目は「忠臣身替の巻(八重瀬)」、2日目は「花売の縁」でした。
セリフ(唱え)は全てウチナー口の琉歌ですが、一般の人が演じているのは凄い。
地謡の人達の生演奏と唄も、素晴らしかったです。
初日の辺士名親雲上の作「忠臣身替の巻」。
登場人物から「八重瀬」とも呼ばれています。
まずは、敵役の八重瀬按司が登場して、これまでの経緯を紹介。
好色な八重瀬按司は、玉村按司の妻が美人であることから、玉村按司を討ち取ります。
しかし、目的の妻も後を追って死んでしまいました。
八重瀬按司は、国吉の子と渡橋名の比屋を呼んで、逃げた玉村の若按司を亡き者にするように命じます。
一方、玉村按司の家臣・里川の比屋の嫡子・亀千代は、母と弟に、玉村の若按司の身替りになることを報告。
亀千代は、平安名大主と玉村の若按司達に、八重瀬按司を欺くために身替りになることを提案。
亀千代は、父親の太刀を形見として、弟に渡すことを依頼します。
吉田の子は、亀千代を縛って八重瀬按司に差し出し、敵側に潜入。
他方、玉村按司の頭役・波平大主は、平安名大主と吉田の子が裏切ったと勘違い。
激怒して、平安名大主の住む勝連に向かいます。
この場面は、独立して琉球舞踊の二才踊り「八重瀬の万歳」になっています。
波平大主は平安名大主に、若按司を差し出したことを問い詰めます。
玉村の若按司は、仲間を招集。
誤解が解けた波平大主は、八重瀬按司を倒す作戦を伝えます。
玉村の若按司達は、騙されて油断した八重瀬按司の元へ。
見事、八重瀬按司を討ち取りました。
身替りで捕らえられていた亀千代を救出して、大団円。
続いて、2日目の高宮城親雲上の作「花売の縁」。
登場人物から「森川の子」とも呼ばれています。
首里士族・森川の子と妻・乙樽は、子供・鶴松をもうけます。
しかし、生活が苦しくなり、どちらかの生活が安定するまで、別々に暮らすことに。
森川の子は沖縄本島北部の山原へ出稼ぎに行き、乙樽は大名家の乳母となりました。
12年後、暮らしの心配が無くなった乙樽と鶴松は、大宜味の津波村へ森川の子を探しに行きます。
途中、猿引きに、森川の子について尋ねますが分かりません。
鶴松の要望で、猿回しの芸を見せてもらいます。
次に、薪木取から、2-3年前まで兼久に住んでいたことは分かりましたが、今の消息は不明。
商人や芸人などが集まる塩屋田港へ行くことを勧められます。
乙樽と鶴松は、花売に偶然出会います。
鶴松は、花を買うので笠を取って踊って欲しいと依頼。
森川の子が梅の花を渡す際に、お互いに相手が誰かを悟ります。
森川の子は、落ちぶれた姿を見られたことから、逃げ出して小屋に閉じ籠ります。
乙樽と鶴松は小屋に押しかけて、説得。
ようやく、森川の子が出て来てくれました。
無事、親子3人連れ立って首里に帰ります。
めでたし、めでたし。
長濱の真砂 よみやつくすとも
(浜の真砂は 読み尽くせても)
かにある嬉しさの 言いちもつくされめ
(この喜びは 言い尽くせるものでは無い)
やあやあ 長旅の疲れ 足もともやみゆら
(やあやあ 長旅の疲れで 足も痛いだろうから)
けふやまづ 我が濱やどりに行ぢ
(今日はひとまず 我が浜屋に泊まり)
明日のあけあけに おしつれてのぼら
(明日の夜明けと共に 連れ立って帰ろう)
たうたう 親子押つれて 踊てもどら
(さあさあ 親子連れ立って 踊って戻ろう)
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初日の演目は「忠臣身替の巻(八重瀬)」、2日目は「花売の縁」でした。
セリフ(唱え)は全てウチナー口の琉歌ですが、一般の人が演じているのは凄い。
地謡の人達の生演奏と唄も、素晴らしかったです。
初日の辺士名親雲上の作「忠臣身替の巻」。
登場人物から「八重瀬」とも呼ばれています。
まずは、敵役の八重瀬按司が登場して、これまでの経緯を紹介。
好色な八重瀬按司は、玉村按司の妻が美人であることから、玉村按司を討ち取ります。
しかし、目的の妻も後を追って死んでしまいました。
八重瀬按司は、国吉の子と渡橋名の比屋を呼んで、逃げた玉村の若按司を亡き者にするように命じます。
一方、玉村按司の家臣・里川の比屋の嫡子・亀千代は、母と弟に、玉村の若按司の身替りになることを報告。
亀千代は、平安名大主と玉村の若按司達に、八重瀬按司を欺くために身替りになることを提案。
亀千代は、父親の太刀を形見として、弟に渡すことを依頼します。
吉田の子は、亀千代を縛って八重瀬按司に差し出し、敵側に潜入。
他方、玉村按司の頭役・波平大主は、平安名大主と吉田の子が裏切ったと勘違い。
激怒して、平安名大主の住む勝連に向かいます。
この場面は、独立して琉球舞踊の二才踊り「八重瀬の万歳」になっています。
波平大主は平安名大主に、若按司を差し出したことを問い詰めます。
玉村の若按司は、仲間を招集。
誤解が解けた波平大主は、八重瀬按司を倒す作戦を伝えます。
玉村の若按司達は、騙されて油断した八重瀬按司の元へ。
見事、八重瀬按司を討ち取りました。
身替りで捕らえられていた亀千代を救出して、大団円。
続いて、2日目の高宮城親雲上の作「花売の縁」。
登場人物から「森川の子」とも呼ばれています。
首里士族・森川の子と妻・乙樽は、子供・鶴松をもうけます。
しかし、生活が苦しくなり、どちらかの生活が安定するまで、別々に暮らすことに。
森川の子は沖縄本島北部の山原へ出稼ぎに行き、乙樽は大名家の乳母となりました。
12年後、暮らしの心配が無くなった乙樽と鶴松は、大宜味の津波村へ森川の子を探しに行きます。
途中、猿引きに、森川の子について尋ねますが分かりません。
鶴松の要望で、猿回しの芸を見せてもらいます。
次に、薪木取から、2-3年前まで兼久に住んでいたことは分かりましたが、今の消息は不明。
商人や芸人などが集まる塩屋田港へ行くことを勧められます。
乙樽と鶴松は、花売に偶然出会います。
鶴松は、花を買うので笠を取って踊って欲しいと依頼。
森川の子が梅の花を渡す際に、お互いに相手が誰かを悟ります。
森川の子は、落ちぶれた姿を見られたことから、逃げ出して小屋に閉じ籠ります。
乙樽と鶴松は小屋に押しかけて、説得。
ようやく、森川の子が出て来てくれました。
無事、親子3人連れ立って首里に帰ります。
めでたし、めでたし。
長濱の真砂 よみやつくすとも
(浜の真砂は 読み尽くせても)
かにある嬉しさの 言いちもつくされめ
(この喜びは 言い尽くせるものでは無い)
やあやあ 長旅の疲れ 足もともやみゆら
(やあやあ 長旅の疲れで 足も痛いだろうから)
けふやまづ 我が濱やどりに行ぢ
(今日はひとまず 我が浜屋に泊まり)
明日のあけあけに おしつれてのぼら
(明日の夜明けと共に 連れ立って帰ろう)
たうたう 親子押つれて 踊てもどら
(さあさあ 親子連れ立って 踊って戻ろう)
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