昨晩は、今帰仁村の湧川区豊年祭を見学。
午後5時から11時半頃まで獅子舞や棒術、路次楽、琉球舞踊を堪能しました。
湧川の豊年祭の始まりは、200年以上前だそうです。
※1987年発行の『湧川誌』(湧川誌編集委員会∥編、今帰仁村字湧川区)によると、約180~200年前。
以前の豊年祭は、旧暦8月9日スクミ(仕込み)、11日ソウニチ(正日)、13日カワリ(別れ)でしたが、現在は1日のみ行われています。

四つ竹@今帰仁村湧川区豊年祭

午後5時に、今帰仁村の湧川公民館前の広場に到着すると、豊年祭の準備で大勢の人達でごった返していました。
暫くすると、旗頭がメンピヤー(前ヌピヤー)に移動し始めたので、後を追跡。

道ジュネー@今帰仁村湧川区豊年祭

メンピヤーで待っていると、棒術や路次楽、踊り行事(長者の一行)の人達も続々とやって来ました。

道ジュネー@今帰仁村湧川区豊年祭

全員が到着すると、さっそく棒術の奉納。

棒術@今帰仁村湧川区豊年祭

続いて、湧川で伝承されている路次楽。
チャルメラの音を聞くと、中国から渡ってきた音楽だと実感しますね。
湧川の路次楽は、戦争時も壕の中に大切に保管されていたので生き残ったそうです。
現在でも路次楽が継承されているのは、湧川と首里、西原のみです。

路次楽@今帰仁村湧川区豊年祭

踊り行事の、長者の一行(長者の大主)。

長者の一行(長者の大主)@今帰仁村湧川区豊年祭

道ジュネーの一行は、一旦広場に戻ると、すぐに獅子屋へ。
ここでも、棒術、路次楽、踊りを奉納しました。
最後に、ワクヤー(獅子を誘導する役)によって、獅子屋から獅子神が出現。
湧川の獅子が獅子屋から出て来るのは、年に1度の豊年祭の時だけです。

獅子舞@今帰仁村湧川区豊年祭

再び、広場に戻って、総巻(スーマチ)。
一説によると、一人の強力な武芸者を制圧する際の大衆棒を表現しているそうです。

総巻(スーマチ)@今帰仁村湧川区豊年祭

続いて、棒術。
路次楽も行わrましたが、写真は省略。

棒術@今帰仁村湧川区豊年祭

会場の設営で休憩を挟んだ後に、野外舞台での豊年祭の始まり。
まずは、獅子舞から。

獅子舞@今帰仁村湧川区豊年祭

座開きの定番、長者の一行(長者の大主)。

長者の一行(長者の大主)@今帰仁村湧川区豊年祭

演目は20番まであって、写真が多いので、一気に並べていきます。

演目3:上り口説
上り口説@今帰仁村湧川区豊年祭

演目4の「校歌ダンス」は省略。
演目5:浜千鳥。
浜千鳥@今帰仁村湧川区豊年祭

演目6の「かじまやー音頭・遊び庭」は省略。
演目7:わらび獅子
わらび獅子@今帰仁村湧川区豊年祭

演目8:むんじゅる
むんじゅる@今帰仁村湧川区豊年祭

当日の飛び入り参加のご夫婦。
89歳でも元気で仲睦まじいのは、羨ましいですね。

飛び入り参加@今帰仁村湧川区豊年祭

演目竹:下り口説
下り口説@今帰仁村湧川区豊年祭

演目10「区長挨拶」、演目11「区表彰」、演目12「フラダンス」は省略。
演目13:松竹梅
松竹梅@今帰仁村湧川区豊年祭

演目梅:坂原口説(前之浜)
坂原口説(前之浜)@今帰仁村湧川区豊年祭

演目15:四つ竹は、この投稿の一番最初の写真です。
演目16:日笠踊り
日笠踊り@今帰仁村湧川区豊年祭

演目17:加那ヨー天川
加那ヨー天川@今帰仁村湧川区豊年祭

加那ヨー天川は、動画も撮影しました。
会場の雰囲気が分かるかな。


演目18:鶴亀
鶴亀@今帰仁村湧川区豊年祭

演目19:七福神
七福神@今帰仁村湧川区豊年祭

演目20:高平良万才
高平良万才@今帰仁村湧川区豊年祭

踊の部が終了すると、会場を直して、総巻、棒術、路次楽が行われました。
そして、獅子屋に移動して、獅子神を獅子屋へ戻しました。
棒術と路次楽を奉納してから、最後の御願。

御願@今帰仁村湧川区豊年祭

午後11時半頃に、豊年祭の全ての行事が終了。
午後5時からの長丁場でしたが、那覇から今帰仁まで見に来た甲斐がありました。

今帰仁村の湧川区豊年祭の地図
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