昨日は、首里城公園で行われた「新春に宴」へ。
元旦から1月3日まで首里城下之御庭で行われる「琉球芸能の宴」を、毎年見学しています。
青空の下、野外舞台で行わる琉球舞踊と獅子舞・旗頭は、素晴らしい。
お正月に沖縄に観光に来られる人には、お勧めです。

琉球舞踊(四つ竹)@首里城公園 新春の宴2018

今年の演目を順番に紹介します。
まずは、座開きの古典舞踊で、「かぎやで風」。
「かぎやで風」は祝儀舞踊として人気で、結婚式などでも定番。
ある年代以上になった沖縄の女性は、だいたい結婚式の余興で「かぎやで風」を踊った経験があるはず。

琉球舞踊(かぎやで風)@首里城公園 新春の宴2018

琉球舞踊(かぎやで風)@首里城公園 新春の宴2018


続いて、古典舞踊の女踊り「四つ竹」。
華やかな紅型で、人気の祝儀舞踊です。

琉球舞踊(四つ竹)@首里城公園 新春の宴2018

琉球舞踊(四つ竹)@首里城公園 新春の宴2018


古典舞踊の二才踊り「上り口説」。
二才は、元服した青年のこと。
大和風の二才踊りは、江戸立ち(江戸上り)などの際に、大和芸能を取り入れて出来たようです。
「上り口説」は、役人が薩摩に単身赴任する際の旅程や心情を唄ったもの。

琉球舞踊(上り口説)@首里城公園 新春の宴2018

琉球舞踊(上り口説)@首里城公園 新春の宴2018


琉球舞踊の最後は、雑踊り「鳩間節」。
琉球舞踊(古典舞踊)は、もともと王族や士族が対象でしたが、明治時代に琉球王府が日本に取り込まれると多くの芸能関係の士族が失業しました。
琉球舞踊や組踊などの芸能は、一般人にも楽しまれるようになり、また楽しませる為にユッタリした曲調から早弾きに変化。
雑踊りは、明治以降に創作された民衆の琉球舞踊です。

琉球舞踊(鳩間節)@首里城公園 新春の宴2018

琉球舞踊(鳩間節)@首里城公園 新春の宴2018


次は、首里汀良町の獅子舞で、沖縄県内では最も古い約500年の歴史があります。
聞得大君御殿や三殿内(赤田の首里殿内、山川の真壁殿内、儀保の儀保殿内)での神事にも舞われていました。
現在まで伝承されている獅子舞の型6つの内、今回は大廻り(ウーマーイ)と向突出し(ムコーチチンジャシ)。

首里汀良町の獅子舞@首里城公園 新春の宴2018

首里汀良町の獅子舞@首里城公園 新春の宴2018


琉球舞踊と獅子舞を堪能した後は、旗頭の見学。
首里は旗頭が盛んな地域で、各自治会で旗頭を持っています。
今年は、首里当蔵町(旗字:中山第一)と首首里鳥掘町(旗字:武勇)。
旗頭の一番上にある飾りは、トゥールー。
首里の旗頭は、夜旗と呼ばれて、トゥールーが光る夜の演舞は幻想的です。
興味のある人は、琉球王朝祭り首里の旗頭ガーエーがお薦め。

首里当蔵町と首里鳥掘町の旗頭@首里城公園 新春の宴2018

首首里鳥掘町の旗頭@首里城公園 新春の宴2018

今年も、沖縄の情報を発信していきたいと思いますので、宜しくお願いします。

首里城公園 新春の宴 2018の地図
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