名護市の宮里区豊年祭 その2(組踊)

一昨日（旧暦8月10日）、名護市宮里の豊年祭を見学しました。



前回のブログで、道ジュネーから琉球舞踊までを紹介したので、今回は残りの組踊。
名護市宮里では、9つの組踊が継承されていて、一つの部落でこれだけ多いのは凄いですね。
演じられる組踊りは毎年変わりますが、今年は「西南敵討」。
「西南敵討」は、名護市宮里だけで見られる珍しい演目です。
幽霊も登場するし、立ち回りも多く、見ごたえ有り。

まずは、敵役の呉屋之大主の登場。
呉屋之大主は、西原城の主君・棚原之按司に仕えていました。
しかし、一生臣下いることを嫌って、棚原之按司を殺して城を乗っ取りました。



棚原之按司の子・棚原之若按司を取り逃がし、また棚原之按司と兄弟の契りを結んだ南風原之按司が不安の種。
呉屋之大主の配下の古波津大主と嘉手苅比屋と共に、南風原之按司を殺す計画を立てます。



南風原之按司の臣下の本部大主と神里比屋が国頭に行っている間に、松明を持った古波津大主たちが、南風原之按司を夜襲して、殺害。





南風原之若按司・金松が虎千代を抱えて脱出。
本部大主と神里比屋に助けを求めます。





古波津大主たちが、本部大主を討ち取りに行きます。



古波津大主の軍勢 VS 本部大主と南風原之按司たち。
古波津大主だけは逃げられましたが、他の古波津大主の仲間たちは殺されます。



本部大主たちは、古波津大主を追跡中に棚原之若按司と会い、共に戦うことを誓います。



道に迷った古波津大主は、棚原之按司の幽霊によって眠らされます。



神里比屋が古波津大主を縛り、本部大主が古波津大主を討ち取ります。



棚原之按司の元臣下・石嶺比屋が登場。
呉屋之大主を単身討ち取りに行こうとしますが、安里比屋に止められます。





南風原之若按司、棚原之若按司、本部大主たちの軍勢が整いました。
本部大主に采配が渡され、手配をします。



棚原之若按司から順番に武芸を披露。



続いて、南風原之若按司の手並み。



安里比屋の棒と石嶺比屋の槍。





神里比屋と本部大主の刀の手並み。





南風原之若按司と棚原之若按司が、呉屋之大主を討ち取ろうとしますが、本部大主に止められます。





これは呉屋之大主を助ける為ではなく、一思いに殺すよりも牢屋で責める為。汗
何はともあれ、呉屋之大主を捕えられて、めでたしめでたし。

組踊が終了したのが、午後11時頃。
午後7時の琉球舞踊から約4時間、充分に堪能できました。


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