世界遺産の首里城公園で行われた「中秋の宴」 を見学して来ました。
「中秋の宴」は、琉球王府時代に、中国皇帝の使者である冊封使を歓待するために開いた「冊封七宴」の一つです。
中秋の名月(旧暦八月十五夜)の1日前でしたが、ほぼ満月の下、首里城正殿で行われた琉球舞踊や組踊は最高でした。

諸屯(宮城能鳳)@首里城公園(中秋の宴)

まずは、沖縄県立芸術大学琉球芸能専攻による琉球古典舞踊を3演目。
1つ目は、「四つ竹(ゆちだき)」。

四つ竹@首里城公園(中秋の宴)

四つ竹@首里城公園(中秋の宴)


2つ目は、「前の浜(めーぬはま)」。

前の浜@首里城公園(中秋の宴)

3つ目は、「かせかけ(かしかき)」。

かせかけ@首里城公園(中秋の宴)

かせかけ@首里城公園(中秋の宴)


続いて、3人の人間国宝(国の重要無形文化財保持者)が順番で独唱。
城間徳太郎さん「本調子 仲風節」、西江喜春さん「二揚 述懐節」、照喜名朝一さん「二揚 仲風節」。

照喜名朝一@首里城公園(中秋の宴)

さらに宮城能鳳さんも加わって、人間国宝4人による琉球舞踊「諸屯(しゅどぅん)」の上演。
ホント贅沢ですね。

諸屯(宮城能鳳)@首里城公園(中秋の宴)

諸屯(宮城能鳳)@首里城公園(中秋の宴)

諸屯(宮城能鳳)@首里城公園(中秋の宴)

「中秋の宴」では、毎年違う演目の組踊が上演されています。
今年は、朝薫五番の一つで「女物狂(おんなぬむぐるい)」。
「女物狂」は、人盗人に子供をさらわれた女性が、狂人になっってしまいますが、みごと我が子と再会する物語です。

まず、子供を誘拐して売る人盗人の登場。
ふてぶてしさが、憎らしいですね。

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

子供の亀松が、風車で遊びながら登場。

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

人盗人が、亀松の気を引こうと人形を持ちながら歌い踊ります。

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

最終的には、鎌で脅して誘拐成功。

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

子供を売りに行く途中、寺に泊めてもらいます。

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

人盗人が寝入った隙をついて、亀松は寺の座主に助けを求めます。

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

寺の小僧たちの機転で、偽の御触書を作成し、人盗人に読み上げます。
人盗人が一生懸命に御触書の内容と違うようにする様子に、会場からは笑いが起こっていました。
登場した時とは違って、モジモジした感じが可愛い。
正体がバレテしまったので、人盗人は逃走。

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

亀松を失って、気が触れた母親が登場。

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

童子たちが母親をからかっているところに、寺の座主達が通りかかります。

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

組踊(女物狂)@首里城公園(中秋の宴)

この後、座主が母親と亀松を引き合わせます。
この組踊りで一番の見どころなんですが、なんと雨が降り始めて、上演が一時中断。
残念なことに、組踊りは中止になってしまいました。
あと少しだったのに…涙
まあ、楽器などを濡らすわけにはいかないので、仕方ないですね。

雨が降りやむと、最終演目の琉球舞踊「醜童(しゅんどう)」。

醜童@首里城公園(中秋の宴)

雨で組踊りが途中中止になってしまうアクシデントもありましたが、とても楽しめました。

首里城公園 「中秋の宴」 2015の地図
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