首里城公園「中秋の宴」2014

首里城公園で行われた「中秋の宴」を見てきました。
「中秋の宴」は、琉球王府が中国皇帝の使者である冊封使を歓待するために開いた「冊封七宴」の一つです。
今年の「中秋の宴」は、昨日と今日の2日間開催の予定でしたが、昨日は雨の為中止。
その分、今日は混雑すると予想してましたが、去年ほど開場待ちの行列は出来ていませんでした。
十五夜の1日前でしたが、ほぼ満月の下、首里城正殿で行われた組踊や琉球古典舞踊は最高！！

一番楽しみにしていた組踊「二童敵討（にどうてぃちうち）」から紹介します。
二童敵討は、阿麻和利（あまわり）の奸計によって自害した護佐丸の子（鶴松と亀千代）が、阿麻和利に仇討する話です。



敵役の阿麻和利。
如何にも悪そうですね。
「七目付」という歌舞伎の見得に似た所作が見所です。





一方、復讐に燃える鶴松と亀千代兄弟。
母親から、父の形見の懐剣を受け取ります。



阿麻和利が部下と共に、野遊びへ。



鶴松と亀千代は、舞いやお酌をして、阿麻和利と部下を油断させます。





まず、阿麻和利の刀を褒美として貰います。



続いて、着物と帯もゲット。笑



阿麻和利は着物を脱いだ状態で、鶴松と亀千代と踊りまくります。
芸者遊びと似た感じ？



鶴松が隙を付いて、阿麻和利を懐剣で討ち取ります。
めでたし、めでたし。



他に、琉球古典舞踊の3演目も良かったです。
まずは、「かぎやで風（かじゃでぃふう）」。
祝賀の時の座開きに踊られる祝いの舞です。



次は、「上り口説（ぬぶいくどぅち）」。
琉球王国時代に、役人が大和（日本）への旅の道中を描いた二才踊りです。



最後に、「瓦屋（からやー）」。
別名、「月見踊り」とも呼ばれていて、「中秋の宴」に相応しい演目。



首里城祭「国王・王妃公開選出大会」も行われました。
候補者はそれぞれ5人で、スピーチで動機などをアピールしていました。
新しい国王・王妃は、首里城公園の各種行事（冊封儀式など）に参加するそうです。
下の写真では、両脇が新国王と王妃、真ん中の2人が去年の国王と王妃。



約2時間半も素晴らしい組踊や琉球古典舞踊を堪能できて大満足でした。
しかも無料なので、首里城公園には感謝ですね。


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