石垣市大浜の豊年祭(ムラプール) 2023
2023年7月30日、石垣島で大浜の豊年祭(オンプール)が、オーセー(番所)前で行われました。
カースンヤー願い、弥勒節の奉納、旗頭ガーリー、ツナヌミン、大綱引きなど見所が沢山でした。
午後2時、カースンヤー浜で「カースンヤー願い」が始まりました。
東方のニーラ(ニライカナイ)に向かって、アガリ節(東節)を歌います。
両手を伸ばして、掌を自分の方に呼び込む所作を繰り返します。
カンヌフニ(神の舟)を招いて、来夏世(クナツユー)の豊作を祈願します。
※大浜村には、年に一度、東の海上はるか彼方から稲・粟の俵を満載して、神の舟がやって来るという信仰があります。
五人のカンツカサ(神司)前の石が、各オン(御嶽)のイビを表しています。
右から、崎原御嶽、黒石御嶽、潤水御嶽、大底御嶽、大石御嶽。
カンツカサ達の前にあるクロツグの葉柄三本で作られた物は、神の依代で、神舟はこれを目指してやってくると云われています。
オーセー(番所)に移動して、「オーセー願い」。
最初に、左奥にあるのはオーセーピヌカン(番所火の神)を拝みます。
次に、右奥の「村の鎮」と書かれた扁額の下のイビ(神石)に祈願。
このイビは、各オンへのお通し(遥拝)だそうです。
オーセーに、2本の旗頭が奉納されました。
続いて、イリク太鼓の奉納。
イリク太鼓は、鉦2人、締太鼓10数人による太鼓踊りで、八重山で広く伝承されています。
弥勒節の奉納。
巻踊り(与那覇節、黒島節)の奉納。
与那覇節は、明和8年の大津波で疲弊した八重山に赴任(1778年)した在番・与那覇親雲上朝起の徳を讃えた歌です。
与那覇朝起は、3年間の免税、芸能の奨励などを行いました。
八重山の豊年祭は、与那覇在番が着任した翌年1779年から始まったと云われています。
大浜村のクマヤという女性が、与那覇在番の賄い婦として尽くした為、在番の寵愛を受け、そのことが村にも反映しました。
上納を収め終わった時に、与那覇節を歌ったそうです。
9本の旗頭が、オーセーに集まりました。
オーセー前の崎原道路で、東に向かって世乞いのアガリ節を歌います。
余興が始まりました。
イリク太鼓の後の、ミルク行列。
大浜婦人会による巻踊り(与那覇節、黒島節)。
9本の旗頭の舞は、壮観です。
余興では、ツナヌミンが始まるまで、22演目がありました。
辺りが暗くなると、旗頭のガーリー。
旗頭の先のトゥールーが光って、幻想的です。
東西から、ツナヌミンの登場。
東の武将は槍、西の武将は両手に鎌を持っています。
松明の灯りだけなので幻想的ですが、想定以上に暗くて写真のノイズが多くなりました。
次回は明るいレンズをレンタルして撮影したいですね。
※ツナヌミンの動画を、このブログの最初に置いています。
是非、ご覧になってください。
最後の大綱引き。
ウンター(上の村、西側)とスムンター(下の村、東側)に分かれて勝負します。
開始後しばらくして綱が切れてしまったのが、少し残念。
今年の結果は、ウンターの勝利でした。
大綱引きが終わったのは、午後8時半ごろ。
長時間に渡って、石垣市大浜の豊年祭(ムラプール)を楽しめました。
地図をGoogleマップで表示
カースンヤー願い、弥勒節の奉納、旗頭ガーリー、ツナヌミン、大綱引きなど見所が沢山でした。
午後2時、カースンヤー浜で「カースンヤー願い」が始まりました。
東方のニーラ(ニライカナイ)に向かって、アガリ節(東節)を歌います。
両手を伸ばして、掌を自分の方に呼び込む所作を繰り返します。
カンヌフニ(神の舟)を招いて、来夏世(クナツユー)の豊作を祈願します。
※大浜村には、年に一度、東の海上はるか彼方から稲・粟の俵を満載して、神の舟がやって来るという信仰があります。
五人のカンツカサ(神司)前の石が、各オン(御嶽)のイビを表しています。
右から、崎原御嶽、黒石御嶽、潤水御嶽、大底御嶽、大石御嶽。
カンツカサ達の前にあるクロツグの葉柄三本で作られた物は、神の依代で、神舟はこれを目指してやってくると云われています。
オーセー(番所)に移動して、「オーセー願い」。
最初に、左奥にあるのはオーセーピヌカン(番所火の神)を拝みます。
次に、右奥の「村の鎮」と書かれた扁額の下のイビ(神石)に祈願。
このイビは、各オンへのお通し(遥拝)だそうです。
オーセーに、2本の旗頭が奉納されました。
続いて、イリク太鼓の奉納。
イリク太鼓は、鉦2人、締太鼓10数人による太鼓踊りで、八重山で広く伝承されています。
弥勒節の奉納。
巻踊り(与那覇節、黒島節)の奉納。
与那覇節は、明和8年の大津波で疲弊した八重山に赴任(1778年)した在番・与那覇親雲上朝起の徳を讃えた歌です。
与那覇朝起は、3年間の免税、芸能の奨励などを行いました。
八重山の豊年祭は、与那覇在番が着任した翌年1779年から始まったと云われています。
大浜村のクマヤという女性が、与那覇在番の賄い婦として尽くした為、在番の寵愛を受け、そのことが村にも反映しました。
上納を収め終わった時に、与那覇節を歌ったそうです。
9本の旗頭が、オーセーに集まりました。
オーセー前の崎原道路で、東に向かって世乞いのアガリ節を歌います。
余興が始まりました。
イリク太鼓の後の、ミルク行列。
大浜婦人会による巻踊り(与那覇節、黒島節)。
9本の旗頭の舞は、壮観です。
余興では、ツナヌミンが始まるまで、22演目がありました。
辺りが暗くなると、旗頭のガーリー。
旗頭の先のトゥールーが光って、幻想的です。
東西から、ツナヌミンの登場。
東の武将は槍、西の武将は両手に鎌を持っています。
松明の灯りだけなので幻想的ですが、想定以上に暗くて写真のノイズが多くなりました。
次回は明るいレンズをレンタルして撮影したいですね。
※ツナヌミンの動画を、このブログの最初に置いています。
是非、ご覧になってください。
最後の大綱引き。
ウンター(上の村、西側)とスムンター(下の村、東側)に分かれて勝負します。
開始後しばらくして綱が切れてしまったのが、少し残念。
今年の結果は、ウンターの勝利でした。
大綱引きが終わったのは、午後8時半ごろ。
長時間に渡って、石垣市大浜の豊年祭(ムラプール)を楽しめました。
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