2022年9月10日(旧暦8月15日)、八重瀬町玻名城の獅子舞を見学。
通常の十五夜では公民館前にステージが設定され、弥勒も登場します。
しかし今年はコロナの影響により、短縮版で御願と獅子舞の道ジュネーのみが行われました。


玻名城の獅子舞の始まりは、玻名城村が現在の位置に移動した1751(宝暦1)年以降と云われています。
当時、玻名城村の長田家が、京太郎(チョンダラー)から魔除けの子獅子像(カモシカ像)を譲り受けました。
悪疫が大流行した際に、子獅子像を村の所有にして舞わせた所、悪疫が収まったそうです。
以降、獅子舞が毎年行われるようになりました。
初代の獅子舞(子獅子像)は、2代目の獅子頭が製作された際に火葬にされ、獅子杜(シーサームイグヮー)に祀られているそうです。

八重瀬町玻名城の獅子舞

午後5時頃から道ジュネーが始るので、少し早めに玻名城公民館(玻名城地区農村集落総合管理施設)に到着。
公民館に安置されている神獅子の写真を撮らせてもらいました。

八重瀬町玻名城の神獅子

午後4時40分頃から、神獅子に御願。

八重瀬町玻名城の神獅子

神獅子は、まず公民館前の広場の4隅で舞います。

八重瀬町玻名城の獅子舞

旗頭を先頭にして、道ジュネーに出発。
玻名城のお宮を目指します。

八重瀬町玻名城の獅子舞

銅鑼や鉦鼓、太鼓の音が集落に響きます。

八重瀬町玻名城の獅子舞

八重瀬町玻名城の獅子舞

獅子舞を迎えると、オバアも踊ります。

八重瀬町玻名城の獅子舞

赤ちゃんを抱いた母親が集まってきて、獅子舞に噛んでもらっていました。

八重瀬町玻名城の獅子舞

八重瀬町玻名城の獅子舞

子供達が当然集まって来て、獅子舞の尾を引っ張ったりと、悪戯し放題。
ちょっかいを出す子供達と獅子舞との闘いが面白かったです。

八重瀬町玻名城の獅子舞

八重瀬町玻名城の獅子舞

玻名城のお宮での御願。

八重瀬町玻名城の獅子舞@玻名城のお宮

明和年間(1764~1771年)、玻名城に潮平ヌペークーという人が居たそうです。
中国からの帰路で、荒天により遭難しかけましたが、急に天気が回復して無事に帰ることが出来ました。
しかし、家に着いてみると一人娘が山中に入って行方不明になっていました。
娘が居なくなった時刻は、潮平ヌペークーが遭難から助かった時刻と同じだったそうです。
この事から、娘を村の守り神(媽祖)として、祠が建立されました。
1909(明治42)年、媽祖となった娘の霊、村の祖霊神、日本神道の神(神明不明)を祀る玻名城のお宮が建てられました。

八重瀬町玻名城の獅子舞@玻名城のお宮

玻名城のお宮の前で、棒術の奉納。
通常であれば、獅子舞の演舞もあるんですが…

八重瀬町玻名城の棒術

玻名城歴代守護獅子之霊の碑でも御願。
初代の獅子舞(子獅子像)が祀られた獅子杜(シーサームイグヮー)に関係しているかも?
情報が入ったら、更新します。

八重瀬町玻名城の獅子舞

今年の玻名城の十五夜は、簡略版になってしまい残念でしたが、十分に楽しめました。
来年に期待ですね。

八重瀬町玻名城の獅子舞の道ジュネーの地図
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