5月1日頃、YouTubeに「ショート動画の作成許可」のオプションが出来ました。
これに伴い、過去にアップロードした全ての動画で、「ユーザーにこのコンテンツのサンプリングを許可する」が強制的にオンになっています。
特に演奏など音が重要な動画については、設定をオフにすることをお勧めします。
※今後、バズったショート動画を見てみたら、自分の動画が利用されていたという悲劇が起こるかもしれません。

ショート動画の作成許可

(2021.5.8追加)
YouTube Help CommunityのCommunity Manager・Camilla (TeamYouTube)投稿によると、今後、全ての動画を一括で不許可にするオプションが出来るそうです。
また、アップロードの初期設定にも追加されるそうです。

(2021.6.15追加)
動画(50個まで)を一括で不許可にするオプションが出来ました。
ブラウザのYouTube Studioで、「チャンネルのコンテンツ」で動画を選択し、編集にある「ショート動画のサンプリング」で変更します。
スマートフォンのYT Studioアプリでは、まだ無理みたいです。

ショート動画の作成許可(一括変更)

ショート動画の作成許可(一括変更)

ショート動画は、YouTubeがTikTokに対抗して始めたものです。
「ショート動画の作成許可」というのは、他のユーザーがアプリ「YouTubeショートカメラ」でショート動画を作成する際に、サンプリング(動画を抽出して利用)を許可する設定です。
YouTubeのヘルプによると、現在の所、音のサンプリングが出来るようです。
※YouTubeショートカメラ(β版)は、米国など26カ国で使用が始まっています(2021.6.15現在)。

現在問題になっているのは、主に以下です。

  1. 著作権を保持しているユーザーに、これまでにアップロードした全ての動画について、事前事後の連絡なく他のユーザーにサンプリングを許可する設定にした事。
  2. アカウント内の動画の設定を一括で変更できず、個別にしか設定を変更出来ない事。
    ※動画(50個まで)を一括で不許可にするオプションが出来ました。(2021.6.15追加)
  3. ウェブ版のYouTube Studioでしか設定を変更出来ない事。(YT Studioアプリでは設定項目が表示されません。)
  4. オリジナル動画の製作者に、ショート動画に利用された事を知る手段があるのか不明な事。
  5. オリジナル動画の情報が、ショート動画に引用元として表示されるのか不明な事。
  6. ショート動画は現在は収益化出来ませんが、今後収益化される可能性もある事。

著作権に大きな問題があると思いますが、どうなんでしょうね…
利用規約を注意深く読むと、問題ないのかな??
「YouTube shorts permissions」で検索すると、海外では騒ぎになり始めているようです。

参考資料:
YouTube Help CommunityのCommunity Manager・Camilla (TeamYouTube)の投稿「Introducing a new way to create Shorts with audio from across YouTube
“In the coming weeks, we’ll also add the option to bulk opt out all videos, as well as set default upload settings.”(2021.5.8追加)

YouTubeのヘルプ「音声を使用してショート動画を作成する
“公式ミュージック ビデオの音楽や、他の YouTube ショートや通常の YouTube 動画に含まれているオリジナル音声をサンプリングしてショート動画を作成できます。”

YouTubeのヘルプ「YouTube ショートの利用を開始する
“ショート動画を収益化できますか?
[YouTube ショート] セクションにある場合も、YouTube ショート動画プレーヤーで再生される場合も、ショート動画に広告は配信されません。また、ショート動画からは YouTube Premium のサブスクリプション収入も発生しません。
…中略…
YouTube では、YouTube ショートの機能に関するテストや改善を引き続き進めており、将来的にはショート動画の収益化も行われる可能性があります。”

更新)