昨晩、「南城市グスク巡りコンサート」の最終日を見に行ってきました。
「南城市グスク巡りコンサート」は、南城市にある国指定遺跡の4つの城跡を、日替わりで会場にするコンサートです。
今月18日に島添大里城跡、19日に糸数城跡、20日に佐敷城跡、21日に知念城跡。
昨晩の会場になった知念城跡は、友利御嶽(友利は、名高く尊いという意味。)や火の神があり、東御廻り(アガイウマーイ)の拝所にもなっている祭祀色の濃い城跡です。

普段なら真っ暗闇だろう知念城跡の正門の前にステージが作られて、ライトアップされています。
ゲストは、大城貴幸さん(沖縄三線)、浅野祥さん(津軽三味線)、與儀朋恵さん(太鼓)。

南城市グスク巡りコンサート@知念城跡

南城市グスク巡りコンサート@知念城跡

まず、沖縄の三線(サンシン)と津軽三味線について詳しく説明してくれました。
今まで、2つは似ているけど、いまいち違いが分かってなかったですね。汗
例えば、バチは、三線では水牛の角、津軽三味線では鼈甲。
皮は、三線ではニシキヘビ、津軽三味線では猫が使われている等。

南城市グスク巡りコンサート@知念城跡

最初は沖縄三線と津軽三味線で、セッションはどうなるかと心配しましたが、いい化学反応をしていました。
3人の演奏者の年齢が近いからだと思うけど、ホント仲良くですね。
トークも面白くて、多分一番年下でウチナー口(沖縄方言)知らない浅野祥さんを、大城貴幸さんがツッコミまくり。
與儀朋恵さんも、浅野祥さんを優しくイジリまくり。
浅野祥さんは津軽三味線の演奏者だから真面目で厳しい人かと思ったら、トークの時には完全にボケ役でした。笑

南城市グスク巡りコンサート@知念城跡

一番心に残ったのは、会場になった知念に所縁のある組踊「手水の縁」の一部分のセッションです。
まず、浅野祥さんの琉歌と津軽三味線で始まって、大城貴幸さんの琉歌と沖縄三線にバトンタッチ。
津軽三味線と沖縄三線による組踊の演奏は、他では絶対に見られない貴重な体験でした。
下の動画は、後半の大城貴幸さんの琉歌と沖縄三線です。


沖縄には口説(クドゥチ)がありますが、津軽にも口説(クゼツ)があるそうです。
会場となった南城市について、沖縄クドゥチと津軽口説のセッションは面白かったです。
浅野祥さんが、ネタとしてがんじゅう駅やいろは食堂を津軽口説で唄った時には、会場も盛り上がりました。
津軽民謡は、意外と沖縄と合うかもしれないですね。


浅野祥さんの「津軽じょんがら節」は、さすがでした。
津軽三味線のギュイーン(スライド?)も凄かったけど、沖縄三線のギュイーンには皆受けてました。
やれば三線でもギュイーンは出来るみたいだけど…笑


他にも、「てぃんさぐぬ花」やオリジナル曲など、沖縄三線と津軽三味線のセッションを楽しめました。
「劇団正目期限」や「こきざみインディアン」のコントがあったりして、2時間のライブはあっという間。
このイベントは、企画も運営もハイレベルで楽しめました。

南城市グスク巡りコンサート@知念城跡

南城市グスク巡りコンサート@知念城跡の地図
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