昨日の土曜日に散歩をしていると、ナンゴクネジバナ(学名:Spiranthes sinensis var. sinensis)とキヌラン(学名:Zeuxine strateumatica f. rupicola)が自生している公園の芝刈りに遭遇!!
まだ開花中のも多いけど、種が出来かけているものも多数。
種が出来て飛んでいくまで、待ってあげればいいのに…
どうせ刈り取られてしまうので、種が完熟間際のものをレスキューすることにしました。
一度、実生から育ててみたかったんですよね。 

ラン科植物の種には発芽に必要な養分を貯蔵している胚乳が無いので、発芽するには、共生菌の助けを借りる又は人工的な培地が必要です。
人工的な培地を使うには無菌操作が必須なので、ちょっと無理。
また、現在ランを育てている訳ではないので、共生菌を入手するのもダメ。
そこで、野生ラン愛好家の間でよく行われているダンボール実生法に挑戦することに。

ダンボールでランが発芽する理由はよく分かっていないようですが、ダンボール(セルロースとリグニン)が共生菌(糸状菌)の栄養になるようです。
糸状菌には、セルラーゼやリグニン分解酵素群(ラッカーゼなど)を生産するものが多いので、納得。
ダンボール実生法の詳しい手順は、ふやして楽しむ野生ラン 編著(を参考にしました。
結局、実生栽培する培地は、ダンボールが入っていれば、なんでも大丈夫なのかな。
極端な場合には、ダンボールだけでも成功例があるそうです。
 
下の写真が、完熟前のナンゴクネジバナの果実。
1日乾燥させている間に、果実が裂開し始めています。

ナンゴクネジバナの果実(seed pod of Spiranthes sinensis)

種子の写真が以下。
顕微鏡がないので、Olympus Tough TG-1で接写してみました。
細長い紐みたいなのが、種子です。
長さは、1mmもありません。
種子の中央部分が胚で、黒いものが成熟したもの。
完熟する前に強引に種子を採取したので、まだ胚が未熟なのが混じっていますね。

※ランの種類によっては、完熟すると発芽抑制物質が作られるので、いろんな成熟度の種子があるのはラッキーなのかな?

ナンゴクネジバナの種子(seeds of Spiranthes sinensis)

ナンゴクネジバナの種子(seeds of Spiranthes sinensis)

実生床は、プラスチックケースに、ダンボールと赤玉土を入れて作りました。

ダンボール実生法

上からは水を与えずに、腰水で管理するそうです。
プロトコームが出来たら、ブログで報告したいですね。

※キヌランにはダンボール実生法が適用できないようですが、ネジバナと一緒にトライしてみました。

追加:
2015年3月、ナンゴクネジバナは実生2年目で、見事開花しました。

実生2年目のナンゴクネジバナが開花

実生2年目のナンゴクネジバナが開花:南の島旅