今年の2月後半に、小型野生ランのオキナワチドリ(学名:Amitostigma lepidum)の開花を見てきました。
4月にオキナワチドリの種を採取して、ダンボール実生法に挑戦。
方法は、去年行ったナンゴクネジバナのダンボール実生法と同じように、赤玉土にダンボールを混ぜただけの簡単なものです。
去年は常に腰水で管理していたので、せっかくナンゴクネジバナのプロトコームや実生が出来ても大抵腐ってしまいました。
そこで、今年は表面の土が乾いたら腰水で給水する方法に変更。
6月に入ってから、オキナワチドリのプロトコームが少しずつ形成するようになってきました。

オキナワチドリの実生(seedling of Amitostigma lepidum)

下の写真は、今回使用した成熟した果実。

オキナワチドリの果実(seeds of Amitostigma lepidum)

オキナワチドリの種子の写真は、保存し忘れました。汗
種子の様子は、今年同じようにダンボール実生法に挑戦しているニラバラン(学名:Microtis unifolia)を参考にしてください。
下の写真が、ニラバランの果実と種子です。
種子の感じは、オキナワチドリとニラバランで良く似ていました。

ニラバランの果実(seeds of Microtis unifolia)

ニラバランの種子(seeds of Microtis unifolia)

次は、去年にダンボール実生法に挑戦したナンゴクネジバナ(学名:Spiranthes sinensis var. sinensisの報告です。
ほとんどの実生は、過湿のために腐ってしまいました。涙
生き残った個体は、実生1年目では残念ながら開花には至らず。
最近になって、生き残った個体の葉が黄色くなって枯れ始めているような…汗
野外のナンゴクネジバナは開花後に一旦枯れるので、これが本来の姿なのかは不明です。
単なる夏眠だといいですが…

ナンゴクネジバナの実生(seedling of Spiranthes sinensis)

追加:
2015年3月、ナンゴクネジバナは実生2年目で、見事開花しました。

実生2年目のナンゴクネジバナが開花

実生2年目のナンゴクネジバナが開花:南の島旅